フライス盤の工作機械メーカーをご紹介します。
フライス盤の製造メーカーはマシニングセンターを主流のメーカーが多数ですが、切削方法やNC装置などフライス盤に同じ技術が使用可能なため、フライス盤も同時に販売しています。
NCフライス盤とマシニングセンターは自動工具交換装置(ATC)があるかどうかの違いなので、両方販売しているのも頷けますね。
フライス盤の製造メーカー
現存するフライス盤・NCフライス盤を製造・販売するメーカーをご紹介します。
ニイガタマシンテクノ｜NIIGATA
ターンテーブル式
NCフライス盤 JK500Ⅱ
中型～大型のマシニングセンター、及び射出成型機をリリースする工作機械メーカー。フライス盤では鋼材加工が可能な門型NCフライス盤から中型のNCフライス盤をラインナップ。対話型自動プログラミング機能があり、視覚的なNC操作を可能とする。
イワシタ｜IWASHITA
ヒザ型立フライス盤
NK-1R
半世紀以上に渡りフライス盤を製造する工作機械メーカー。各分野に特化したオーダーメイド工作機械・加工機械、長尺NCアルミ加工機、高精度アルミ切断機、ハイレシプロ精密研削盤、フライス盤などを製造販売する。
牧野フライス製作所｜MAKINO
ヒザ型立フライス盤
K-55
マシニングセンタ・NC放電加工機・NCフライス盤・フライス盤・CAD/CAMシステム・FMS等を製造販売する工作機械メーカー。汎用フライス盤のK-55は出荷台数27,500台を超えるベストセラーマシン。
大鳥機工｜OHTORI
立形高能率フライス盤
ON-3VII
主にCNCフライス盤、マシニングセンターの製造開発を続ける工作機械メーカー。「ミーリング加工＋旋削加工」が可能な５軸制御が可能な最先端の工作機械を手掛ける。フライス盤では、高剛性構造により重切削から高速切削まで加工可能な立形高能率フライス盤シリーズを製造・販売する。
OKK(旧大阪機工)
ベッド型汎用フライス盤
MH3VⅡ/3PⅡ
マシニングセンター及び汎用フライス盤を製造販売する老舗工作機械メーカー。マシニングセンターは種類が豊富で、立型、横型、５軸制御といった様々なニーズに応える製品をラインナップ。フライス盤は、重量物加工に威力を発揮するベッド型を採用する。
静岡鐵工所｜SHIZUOKA
汎用立フライス盤
SV-WⅡ
マシニングセンタとフライス盤を製造販売する工作機械メーカー。創業140年以上の老舗メーカー。汎用フライス盤は、１級技能士が技術を争う技能グランプリで複数回に渡り採用される実績を持ち、工業高校や専門学校といった教育機関でも幅広く使用されている。
武田機械｜TAKEDA
横型汎用フライス盤
HS-LHシリーズ
武田機械は両頭フライス盤・ベッド型フライス盤・インモーションセンタ等 工作機械、油圧内蔵式マシンバイスなどの工作機器を製造するメーカーです。フライス盤は小型から大型まで幅広いラインナップがあります。
まとめ
今回はフライス盤の製造メーカーについてご紹介しました。
かつての日本の産業を支えたフライス盤ですが、現在はどのメーカーもマシニングセンターを主流に販売を続けています。
現在のフライス盤の位置づけとしては、学校や企業の研修・講習といった教育機関で使用されることが多いのですが、少量生産の製品、代用の利かない高級素材の精密加工を仕上げる場合は、マシニングセンタでプログラミングするよりも汎用フライス盤で加工したほうがより早く正確なものができることもあります。
また、マシニングセンターやNCフライス盤でNCプログラミングするときも、フライス盤の動作を理解することが重要です。
フライス盤の動作・原理をしっかり理解して次のNCフライス盤やマシニングセンターにステップアップしていきましょう。
