工作機械のおすすめ本|誰でもわかる!工作機械を徹底解説

工作機械と一口に言っても旋削や切削、研削、穴あけなど、加工物の形状や加工方法によって機械を使い分ける必要があります。

例えば、旋盤やフライス盤、研削盤、ボール盤などの工作機械を用途に応じて使い分けることです。

そこで今回は、私が過去に読んで役に立った工作機械のおすすめ本をご紹介します。あなたに最適な工作機械の本がきっと見つかると思いますよ。

工作機械のおすすめ本

機械加工が一番わかる 平野 利幸(著)

工作機械の分類や種類、加工材料などの機械加工の基礎知識にはじまり、工具の種類や役割も詳しく書かれています。

4章以降は実機を使った具体的な操作手順にも触れていて、入門者だけでなく実機を使う作業者にとっても役立つ内容が盛り込まれています。

実機の操作手順は、旋盤・フライス盤・研削盤・ボール盤の工作機械が解説されています。

本の名前の通り、機械加工がよくわかる内容となっており、特に切削加工については最もわかりやすい一冊ではないでしょうか。

 

対象:入門者、実作業者
おすすめ度:★★★★☆

はじめての工作機械 副読本 ニュースダイジェスト社

これから工作機械の世界に入る方にぜひ読んでいただきたいのが、このニュースダイジェスト社の「はじめての工作機械 副読本」です。

10年以上前に発売された参考本ですが毎年のように改訂版が出版され、内容も時代に応じて最新の情報に更新されています。

対象:初心者、入門者
おすすめ度:★★★★★

 

工作機械のきほんのき、切削加工の基礎知識、各機械別の用途や生い立ち・これからどうなるか、など初心者に必要な情報が広く網羅されています。

工作機械だけでなくプレス機械やレーザー加工機械など板金機械や、工作機械の周辺機器も詳しく解説されています。一冊あれば初心者のバイブルとして役立つこと間違いなしでしょう。

但し、各機械の歴史や用途等は詳しく書かれていますが、実機を使った具体的な加工手順は一切触れていません。あくまで参考書として扱うのがよさそうです。

基礎から学ぶ機械工作 門田 和雄(著)

切削加工をはじめ、板金プレス機械などの塑性加工や研削盤などの砥粒加工、溶接や鋳造機械まで、工作機械に関連する内容を幅広くカバーしているのが特徴の一冊です。

特に最新技術の3Dプリンターや産業用ロボットといった他の本ではあまり触れていない点に注目しているところが高評価ポイントです。

ところどころでマンガを挿入してわかりやすく解説しているところも読みやすくていいです。

 

対象:入門者、実作業者
おすすめ度:★★★★☆

トコトンやさしい工作機械の本 (今日からモノ知りシリーズ)

10年くらい前に発売された書籍ですが今も人気のシリーズで、工作機械の仕組みや機械の種類が図解で詳しく書かれています。

各工作機械の用途や各機械の歴史は詳しく書かれていますが、実機を使う具体的な操作手順には一切触れていないため、工作機械の概要をつかむ程度と考えるといいと思います。

具体的な操作手順については、この「トコトンやさしい」シリーズで別にあります。例えば、「トコトンやさしい旋盤の本」、「トコトンやさしいマシニングセンターの本」etc。

 

対象:入門者、初心者
おすすめ度:★★★☆☆

 

まとめ

今回は工作機械の概要が書かれたおすすめの本を4冊ご紹介しました。

工作機械の全般を解説している本は意外と少なく、今回紹介した以外の書籍はどれも10年以上前に出版された古い本になります。

最近の書籍は図解で詳しく書かれたわかりやすい本がたくさん出ていますが、工作機械は種類が多く、内容の濃さは様々です。

最近ではWeb上で本の中身をお試し閲覧することができるものがありますので、目次などを確認して必要な内容かどうかを確認することが重要です。